製作工程
当社のアニメーション作りの特徴
-
POINT1
日本のアニメ表現の「伝統」と
デジタル技術による「革新」の融合- 日本のアニメ表現の「伝統」
-
東映アニメーションは60年以上の歴史の中で様々な作品を製作してきました(※)。
その過程で蓄積した演出・作画技法等が日本独自の、そして東映アニメーションならではの躍動感を生み出しています。
- デジタル技術による「革新」
- アニメ表現を活かしたCG、実写VFX技術のリアルな表現を組み合わせ、新たな映像表現に挑戦しています。xR・AI等の最新技術の開発も行い、映像の活用の場も広げています。
※2023年6月末現在、劇場作品265本、
テレビ作品234本、総話数にして約13,600話 -
POINT2
世界有数の映像製作拠点
「大泉スタジオ」年間約200話のTVシリーズに加え、劇場作品を年間数本生み出し続ける、世界有数の映像製作拠点が「大泉スタジオ」です。
フィリピンにある子会社の
TOEI ANIMATION PHILS., INC. や音響製作・編集を担当するタバック、東映デジタルラボ、そして、多くの社外スタジオ様のご協力を頂きながら、映像製作に必要な作業をワンストップで行うことができます。 -
POINT3
「フィルム全体」を意識した各工程の
チームワークとノウハウの継承
職種紹介(一部)
-
- 演出助手
監督や演出家のイメージを映像化するため、セクション間の調整を行います。
-
- アニメーター
映像のもととなる、連続する静止画を作成します。
-
- 背景員
監督や演出家のイメージに沿って作品の舞台となる美術設定や背景画を作成します。
-
- 色彩設計
作品の雰囲気や世界観、監督のイメージなど全体のバランスを考えながらキャラクターの色を決めます。
-
- 進行職(製作進行・美術進行・
仕上進行・CG進行)
作品の製作工程の管理を行います。
- 進行職(製作進行・美術進行・
※アニメーション製作に携わる様々な職種のうち、一部の職種を記載しています
-
演出助手
仕事内容は?
- 監督や演出の助手となって、原画・動画・彩色・背景・撮影等の各セクションが円滑に作業できるよう、各工程でミスがないか、演出の意図がきちんと表現されているかを確認し、作品作り全体をサポートします。
- 日々の仕事の中でアニメ製作や演出技法、各スタッフへの的確な指示出し等を学び、経験を積み、自分の「引き出し」を増やしていくことで、劇場作品、テレビ作品の監督・演出を目指します。
シリーズディレクター(監督)と演出(各話演出)演出は担当する話数に責任を持ち、どのような映像を作っていくかを考える役割です。
東映アニメーションは、演出の権限・自由度が高く、各話の方向性は演出が中心となって進めていきます。
また、音響演出(オーディオディレクション)についても演出が担当します。
東映アニメーションでは、TVシリーズの全体の映像を統括する役割を担う役職を、シリーズディレクターと呼んでいます。各話のつながりを意識し、作品全体をどう面白くしていくかを考えます。- ミスの修正などテクニカルな作業をしていく一方で、演出の映像技法等を学び、自分の「引き出し」を増やすことでいろいろな作品の演出をするための経験を積んでいきます。
-
演出から技術を学ぶ
演出に求められる役割、表現の仕方、各スタッフへの的確な指示出しの方法を学び、経験を積んでいきます。
-
演出の意図の実現を「フォローする」
コンテ、原画、動画、仕上、背景、撮影などの各工程で演出の意図がきちんと共有、反映されて、不備がないか等を確認します。
-
アニメーター
仕事内容は?
- 監督や演出が作成した絵コンテを基に、キャラクターの動きのポイントとなる絵を描く「原画」と、その間の動きを繋ぐ「動画」に役割が分かれます。
- 最初は「動画」の経験を積み、「原画」へと進みます。更に技術を磨き評価されると、絵のクオリティーを担う作画監督やキャラクターデザインを担当します。
「原画」 と 「動画」-
原画
絵コンテをもとに場面ごとに構図(レイアウト)を決め、キャラクターの芝居やアクションの要となる絵(原画)を描きます。
-
動画
原画と原画の間の動きをつなぐ絵(動画)を描きます。
-
背景員
仕事内容は?
- 背景画は絵の具を使っての作業と、Photoshop等によるデジタル着色や加工作業があります。決められた時間内で、何枚も仕上げる作業になりますので作業スピードも重要です。
- 最初は背景員から始めますが、経験を積んで将来的には美術監督を目指します。美術監督はシリーズディレクター(監督)の求める舞台を構築し、背景の色味や作風のタッチ等を決め込み、キャラクターとの世界観を作り上げていく仕事です。
「背景」-
背景
キャラクターの後ろにある背景を描きます。
-
色彩設計
仕事内容は?
- 色彩設計とは、作品の雰囲気や世界観、監督のイメージなど全体のバランスを考えながらキャラクターの色を決め込んでいく仕事です。
最初は線画に色を塗る彩色工程から始め、スピートや技量を身につけてもらいます。 -
その後、塗り上りの不備等を検査する仕上検査、シーンカット毎に色を指定する色指定へと業務の幅を広げていきます。
経験により得た技術やセンスが評価されると、色彩設計を担当するようになります。
「色指定」 と 「彩色(仕上)」-
色指定
キャラクターやアイテムなどの基準となる色を決めます。
-
彩色(仕上)
色の塗られていない動画に、色指定で決められた色を塗ります。
- 色彩設計とは、作品の雰囲気や世界観、監督のイメージなど全体のバランスを考えながらキャラクターの色を決め込んでいく仕事です。
-
製作進行・美術進行・
仕上進行・CG進行仕事内容は?
- 当社の進行職は、各話の管理を行う「製作進行」、美術工程を管理する「美術進行」、動画・仕上工程を管理する「仕上進行」、CG工程を管理する「CG進行」があり、各進行が協力し合って作品を製作しています。
担当する作品のスケジュール、進捗管理を中心の業務とし、より良い作品を生み出すための環境を作る、縁の下の力持ちの仕事です。 -
スタッフ間の円滑な連絡や調整、素材の発注・回収など、会社内外を問わず多くのスタッフと接するのでコミュニケーション能力が重要です。また、業務上運転免許が必須です。
経験を積むと、作品全体の進捗、スタッフ編成、予算等、製作現場の全般の管理を行う製作担当になります。
進行職の業務に大切な、4つの「知る」進行業務はまずアニメーション製作の様々なことを「知る」ことからはじまります。
4つの「知る」を通じて、作品のために何をすれば良いのかを考えて動くことができるようになります。-
Step 1
製作工程の
全体を知る -
Step 2
各工程に係る
スタッフを知る -
Step 3
各工程の
スケジュールを
知る -
Step 4
各工程の
おカネの流れを
知る
- 当社の進行職は、各話の管理を行う「製作進行」、美術工程を管理する「美術進行」、動画・仕上工程を管理する「仕上進行」、CG工程を管理する「CG進行」があり、各進行が協力し合って作品を製作しています。